クロロフィルモニター(デジタル式) CHL-502

特長
◎プローブ式検出器で、現場で鉛直分布の作成などに便利。
◎センサー部を直接浸漬する蛍光測定
◎クロロフィルによる蛍光強度測定。
用途
養殖場、水産資源研究、河川、海、湖沼等の赤潮やアオコ等の環境調査
植物プランクトン(藻類)の葉緑素含有の細胞研究、培養試験等
測定原理
クロロフィルは河川、海、湖沼などの水域に生息する藻類(植物プランクトン)や植物に含まれる葉緑素で光合成反応などに重要な役割を果たします。クロロフィルは青の光を吸収して、赤い光(蛍光)を発生する特徴を有しています。本CHL-502はこの性質を利用して投光部に青色の励起光源を、受光部に赤の蛍光を受光する検出器構造とすることで、植物プランクトンの生きた細胞中のクロロフィルの濃度に応じて発生する蛍光強度をそのまま測定することができ、培養試験や簡易的なクロロフィルの現場測定に適しています。この蛍光強度はプランクトンの種類等で異なりますのでクロロフィルの絶対値を求める場合、アセトン抽出測定法等との相関を求める必要があります。

仕様
品名 | クロロフィルモニター |
型式 | CHL-502 |
測定対象 | クロロフィル |
測定範囲 | 0.0~200μg/L(ウラニン換算蛍光強度) |
最小分解能 | 0.1μg/L(ウラニン換算蛍光強度) |
表示 | LCD 3・1/2桁 |
測定波長 | 励起波長 460nm 蛍光波長 590nm |
再現性 | ±2%以内(一定条件で) |
測定方式 | 測定部浸漬測定 |
伝送出力 | DC 4~20mA(絶縁型 各レンジ共)3レンジ切換式 レンジ1:0.0~199.9 レンジ2:0.0~100.0 レンジ3:0.0~50.0 |
警報接点 | 上限下限 各a、b接点(無電圧) 接点容量:AC100V 1A以内 |
ホールド出力 | 外部からの無電圧接点信号入力で電流出力と 接点出力をホールドアウト |
測定水条件 | 5~35℃(凍結しないこと、日光等強い光を避けること) |
電源 | AC 85~240V 50/60Hz |
外形寸法 | 96×96×163(mm) |
重量 | 約1300g |
標準付属品 | 計器、検出器、パネル取付具、ドライバー、取扱説明書 |
仕様(検出器)
検出器型式 | 浸漬型 CHLD-120HN |
測定方式 | 側方散乱蛍光測定浸漬型プローブ方式 |
ケーブル長 | 専用ケーブル 6m標準 |
接液部材質 | PVC(黒)、硬質ガラス、SUS-304 |
測定条件 | 有機溶剤の存在する検水は測定厳禁 |
校正と測定について
クロロフィルセンサーの絶対値標準の入手が困難である為、第二標準として蛍光物質“ウラニン”標準液(μg/L)で校正して、クロロフィルの濃度に比例して発生する蛍光強度を測定し、ウラニン換算蛍光量からクロロフィルを求めます。