COD/BOD/TOC

CODについて 

1.CODとは 
水中に含まれる有機物質量の指標の一つ。化学的酸素要求量のこと。CODとは、水中の被酸化性物質が酸化剤で化学的に酸化されるときに消費される酸化剤の量を対応する酸素の量で表したものです。酸化剤として、過マンガン酸カリウムや、重クロム酸カリウムを用います。 
2.測定方法 
2-1.酸性法 
硫酸酸性にした検水に過マンガン酸カリウム溶液を加えて煮沸すると、検水中の被酸化性物質は酸化され、過マンガン酸カリウムが消費される。 
しかし、その反応速度は被酸化性物質の種類によって異なるので、本試験方法では、煮沸時間を5分間と限定している。 
BODについて
水の汚濁状態を表す有機汚濁指標の一つ。生物化学的酸素要求量のこと。水中の還元物質が、微生物の呼吸作用により酸化される際に消費される酸素量。通常20℃、5日間で消費された溶存酸素量をmg/Lで表す。硝化細菌が多く増殖し、 硝化の進んでいる試料では、通常のBODの測定により得られる値(標準BOD)は、有機物質が生物化学的に分解され安定化するために要する酸素量(C-BOD)と、アンモニア性窒素と亜硝酸性窒素が硝化細菌により酸化されるために要する酸素量(N-BOD)の和である。 
標準BOD=(C-BOD) + (N-BOD)
TOCについて
有機汚濁指標の一つ。全有機炭素とも言う。水中に存在する有機物質中の炭素量をmg/Lで表したものです。 
測定には主に燃焼-赤外線分析法が用いられます。少量の試料を高温(900~950℃)で燃焼させ、発生した二酸化炭素量を測定し、全炭素量を求めます。別の試料を有機物質が分解されない温度(約150℃)に保ち、生成した二酸化炭素量を測定し、無機炭素量を求める。全炭素量から無機炭素量を引いた量をTOC量とします。

ページ上部へ戻る